法令試験に2回不合格となったら|再々試験の手続きガイド
事業許可更新申請に係る法令試験に2回不合格になった場合でも、まだチャンスが残されています。本ページでは、運輸局からのお知らせに基づいて、再々試験の受験要件、期日の考え方、基礎講習の修了手続きなど、実務上必要な情報を詳しく解説します。
重要なお知らせ
出典:関東運輸局自動車交通部「再試験不合格後の取扱いについて」
⚠️ 本ページの情報は運輸局の公式お知らせに基づいていますが、詳細については必ず申請予定の運輸局にご確認ください。
法令試験に2回不合格になったとしてもまだチャンスはある
法令試験は原則1度の申請で2回まで受験できます。では、2度落ちたらもうチャンスが無いのかというと、そんなことはありません。この点に関して、運輸局からのお知らせがあります。
2回不合格後の選択肢
- 基礎講習を修了することで、再々試験受験が可能になります
- 期日内の合格を目指すことで、許可申請を進めることができます
- 基礎講習を修了するたびに、何度でも受験できます
1.試験の期日について
再試験(2度目)不合格後の期日
事業許可更新申請に係る再試験(2度目の法令試験)の結果不合格であった者が更新の許可を得るためには、「基礎講習を修了したうえで、再試験不合格後の法令試験(以下、「再々試験等」という。)を受験する」必要があります。
期日の決定方法
再試験不合格の日から1年後の日が含まれる月に実施される試験の日が期日となります。この期日までに再々試験等に合格できなかった場合、更新申請について不許可処分の手続きが行われることになります。
重要な注意点
期日を超過してしまうと許可申請が不許可となる可能性があるため、計画的に基礎講習の受講と試験対策を進める必要があります。
具体例:期日の計算
例)再試験不合格の日が令和6年4月15日の場合
- 📌 1年後:令和7年4月15日
- 📌 期日:令和7年4月15日が含まれる月(令和7年4月)の試験日
- 📌 例えば試験日が令和7年4月10日であれば、その日までに合格が必要
2.再々試験等の受験について
受験のための条件
再々試験等は、告示で定められた基礎講習を修了するごとに1回、受験が可能となります。つまり、基礎講習を修了すれば、その後は何度でも受験の機会が得られるということです。
基礎講習の修了が重要
基礎講習を修了することが、再々試験を受験するための必須条件です。基礎講習を修了すれば、その都度、新たに受験する機会が与えられます。
基礎講習修了の証明方法
修了を証明する書類
基礎講習の修了については、基礎講習実施者が基礎講習を修了した旨を証明する修了証書または運行管理者等講習手帳により確認されます。
- 修了証書:基礎講習実施者から発行される公式な修了証
- 運行管理者等講習手帳:複数の講習受講記録が記載された手帳
ポイント
修了証書や講習手帳は、試験申し込み時や試験受験時に必要となる重要な書類です。紛失しないよう大切に保管してください。
3.手続きの流れ
基礎講習から試験受験までの完全ガイド
基礎講習の受講
告示で定められた基礎講習を受講します。この講習を修了することが、再々試験受験の必須条件です。基礎講習実施者の一覧は、各運輸局で確認することができます。
修了証書等の受け取り
基礎講習を修了すると、基礎講習実施者から「修了証書」または「運行管理者等講習手帳」が交付されます。これが試験受験の証となるため、必ず保管してください。
運輸局への報告・提出
基礎講習を修了した場合には、修了証書等の写しを関東運輸局自動車交通部旅客第一課まで郵送又は持参します。
✉️ 提出先(関東運輸局の場合)
関東運輸局自動車交通部旅客第一課
※ご申請予定の運輸局にご確認ください
試験実施日の通知
運輸局が修了証書等の写しを確認した後、試験実施日等が書面で通知されます。この通知により、試験日程が正式に決定します。
再々試験を受験
通知された試験日に再々試験を受験します。この試験に合格できれば、法令試験の合格要件を満たし、許可申請を進めることができます。
まとめ
法令試験に2回不合格になった場合でも、基礎講習を修了することで再々試験を受験する道が開かれています。運輸局からのお知らせによれば、以下の点が重要です。
- 期日の遵守:再試験不合格から1年以内に再々試験に合格することが重要
- 基礎講習の修了:受験のための必須条件であり、修了するたびに受験機会が得られる
- 書類の提出:修了証書等を運輸局に提出して試験日の通知を受ける
- 計画的な対策:何度でも受験できるため、十分な試験対策の時間を確保することが合格への鍵
再々試験で合格することで、事業許可申請を進めることができます。ご不明な点がございましたら、運輸局へのお問い合わせや、当事務所までお気軽にお問い合わせください。
詳細については、関東運輸局の再試験不合格者の取扱いについてをご参照ください。